優翔の部屋は都心の高層マンションだった。
窓から東京湾が見下ろせる。
下を眺めるとキラキラと宝石をちりばめたようなネオン。
いつからこんなに贅沢な生活をしていたのか月深は全く知らなかった。
エレベーターを下りて部屋にたどり着くと同時にどちらともなく噛みつくような激しいキスを交わす。
お互いが相手の服をはぎ取るように脱がせていつの間にか生まれたままの姿になっていた。
優翔はそのまま月深を窓際まで追い詰めていき、窓際で抱きしめた。
「優翔・・外から見えるんじゃ・・・」
「見たい奴には見せてやる。美しい月深は俺だけのものだ」
窓際でキラキラと輝く光を夢のように眺めながら優翔の指先の感触を味わう。
「うっ・・ゆう・・と」
月深の腰に優翔の手が絡みつく。
何度も撫でながらその指先が真ん中をたどっていくと、月深の声は甘くなっていた。
「もっと良い声聞かせて」
耳元で掠れた声が囁いて月深はゾクリと背筋から甘く痺れていく。
「んっ・・・あ・・」
優翔の指先が月深の雄に絡みつくと月深は荒い息をついた。
「あっ・・ゆうと・・・だめ・・いっちゃ・・・ああ」
優翔の手から逃げるようにすると優翔は月深の体を抱き寄せて窓に押しつけた。
「いや・・・そんな・・ああ」
ガラスのヒヤリと冷たい感触が月深の胸に触れて刺激を加えた。
「んっ・・・あっ・・」
「月深はいやらしいな・・・ガラスで感じるの?」
優翔は言葉でも月深を追い詰めていく。
「こっちはどう」
「ひっ!・・・ああっ・・んん」
双丘の割れ目に中指を埋め込まれて月深は身もだえた。
「いつからこんなに欲しがるようになった?俺の知っている月深はもっと初心だったのに」
「あっ・・はっ・・優翔のため・・に・・まいにち・・ならして」
それを聞いた優翔は月深の中に入れていた指を2本にする。
「ああっ・・いやぁ・・・んんん」
バラバラと指先を動かされて月深はガラスの前で身もだえる。
「本当にいやらしいな月深は・・・あいつにもこんな姿見せてたの?妬けるな」
優翔は一層深く指先を埋め込む。
「ひっ・・・ああっうう」
月深は気持ちよさそうに甘い声を漏らしていた。
「今日は最後までするけどいい?」
優翔の声に月深はコクリと頷いた。
ようやく優翔と一つになれるときが来たと思うと優翔の指先で月深は飛沫を飛ばした。
「月深・・・そんなに気持ちよかったの?」
優翔が微笑んだ。
<「更待月」虹の月3へ続く>
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