優翔は月深の唇、胸、雄とその後ろに指先で触れる。
もっと触れて欲しい等と思う月深はどうかしているのだろうか?
けど、久しぶりに感じる優翔の感触に月深は体中が溶けてしまいそうなほど熱くなった。
だが、突然優翔の動きが止まった。
月深が不審に思って振り向くと優翔は月深の腰の辺りを見つめたままじっとしている。
月深が優翔の見ている自分の体を見てハッとした。
素早く自らの手で押さえた。
「あ・・・」
「いいから」
優翔はその手をどけた。
「悪いのは月深じゃない。さ、早く洗い流そう」
月深が手を離すとそこには赤く鬱血した痕が残されていた。
優翔はそこに唇を寄せた。
「あっ・・優翔」
腰のすぐ上に強く吸い付かれて月深の体はまたじわりと熱を持った。
優翔はゆっくりと口づけなからペロペロと何度も舐めてチュウチュウと吸った。
何だかとても体がうずいていく。
月深はおもわず反応してしまいそうになる前に手を添えた。
すると、正面の鏡越しに優翔が月深を見つめる。
月深が隠す前に手を伸ばすとやわやわともみ始めた。
「やっ・・・ゆうと・・・」
そんなに刺激を与えられると、ずっと攻められていた体が反応していく。
すぐに堅さを増した雄が優翔の手の中で上を向いていく。
「やめ・・て・・・ああ」
ようやく腰から唇を離した優翔はゆっくりと背中に唇を這わせていく。
「ああ・・・んんん」
背中からゆっくりと上がってくる湿った感触と温かさが月深を更に追い詰めていった。
「月深・・・悔しいんだせ。お前にこんなことしやがって!畜生!もつと早く来られれば」
「優翔・・・俺は体なんか惜しくない。でも心はお前にしかやらねぇから安心しろ」
だが優翔はようやくたどりついた月深の頬に手を添えてその顔をじっと間近で見つめてきた。
「嫌だ!お前の体も触れさせたくない!お前の全ては俺だけのものなんだぞ!」
いつになく情熱的な優翔の言葉に月深は目眩がしそうだった。
その体を優翔にまかせながら墜ちてくる唇に唇を重ねた。
「ゆう・・と・・」
<「更待月」月の砂17に続く>
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