達したばかりだというのにすぐに復活する。
ぐったりとしている月深の服に手を伸ばしてシャツをはぎ取ると、赤く尖った乳首に吸い付いた。
「ああ・・んん・・」
月深が怠そうに甘い声を洩らすと調子に乗ってベルトにも手をかける。
後ろ手に縛られているおかげてシャツは開かれたまま中途半端に脱がされているが、パンツの方は難なく下着毎スッと足から抜き取った。
その拍子に華奢な月深の体が持ち上がる。
月深は投げ出されるように床に転がった。
竜一は転がった月深を抱きかかえると横抱きにした。
月深の柔らかい臀部に竜一の手が添えられる。
抱きながらその手は月深の肌を撫でながらベッドルームまで運ばれた。
ポスッと柔らかなベッドの上に下ろされた月深は、もう逃げられないと感じてキッと竜一を睨みつけた。
だが、竜一は部屋の入口まで戻ると
「シャワーを浴びて少し冷ましてくる」
とそのまま出ていってしまった。
月深は縛られている手首を動かして少しだけ緩んでいるその縄を解こうとしていた。
両腕が何とか少しだけ動くようになる。
一気に動かして何とか外れた。
月深は立ち上がって、部屋を出ようとしたところで下に下着も着けていないことに気がついた。
とりあえず上に羽織っていたシャツを脱いで腰に巻き付けた。
そのままそっと部屋のドアを開けた。
思った通り見張りと目が合う。
月深は見張りに人差し指でおいでおいでをしておびき寄せた。
見張りの男が不思議そうに近寄ってきたところを月深は思い切り下から蹴り上げた。
「うっ!」
短い悲鳴をあげて男が倒れ込むともうひとりが月深を押さえ込もうと動く。
月深は素早くそれを交わして肘で打ってダウンする。
すかさず月深は走り出した。
<「更待月」月の砂14へ続く>
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