半分くらいの位置で達した時に、グイッと奥まで入れられて両手を彷徨わせると、その手で桧山のシャツの背中を掴んだ。
「うっ・・くっ・・・んんああ」
ただただ苦しいような気持ちいいような何とも言えない感覚に酔う。
体を投げ出しているだけで桧山が羽根を気持ちよくしてくれる。
羽根は疼き続ける体の奥まで桧山に攻めて欲しくて言葉を吐き出した。
「もっと・・奥・・・突いて・・・」
桧山は楽しそうに羽根の片足を高く持ち上げて肩に担ぐと自らの腰を奥まで押しあてる。
根元まで埋め込まれて、接続部分が今にも切れてしまいそうなほど、大きく開かれていた。
そのまま桧山はそれを引き抜いて、強く打ち付けた。
「あっ!んっ」
奥まで届いた感じがたまらなく良くて羽根が泣く。
「んんんふぅぅぅ・・・いい・・もっとぉぉ・・・あああ」
「おや、思っていたよりも淫乱だね」
桧山はわざと酷い言葉を浴びせてくる。だが、羽根はもう桧山の言葉など耳に入らない。
下から突き上げられる衝撃に体をガクガクと揺らされながら2度目の絶頂を向かえた。
それでも萎むことのない羽根の雄に羽根は泣き続けた。
「血が混じりましたね」
桧山は羽根が吐き出した蜜をすくってそう言った。
数回吐き出したせいで体は限界だった。それなのにこの薬のせいで、まだ中が疼いてたまらない。泣きながら桧山にすがりつくと桧山も少し困った顔をした。
「君を傷つけるつもりじゃなかったんだけど、まだ我慢できないの?」
羽根はコクコクと頷いた。その唇に噛みつくように桧山が口づけてきた。
ああ、この舌で羽根の下も舐めて欲しい・・・
そんなことを考えてしまうほどまだ追い詰められている。
「悪かったね。こんなに効く薬だなんて知らなかった」
桧山は羽根をギュッと抱きしめた。
こんな風に強く抱きしめられるだけでも体の奥の疼きが少しだけやわらぐように感じられる。
それでも瞳からは涙が流れていた。これは痛さとかそう言うのじゃなくて、心の中が泣いているのだと羽根は思った。
男に抱かれた経験など当然あるわけもなく今日彼女と別れたばかりなのに、薬のせいでもここまで桧山を欲しがる自分が信じられない。
できることならこのまま桧山にやり殺されてしまいたいとさえ思う。
それでも体の奥から桧山を欲しがるように中が蠢くのを感じずにはいられなかった。
だから泣いていた。
「そんなに泣くなよ」桧山は拭っても拭っても溢れ続ける羽根の涙に眉を潜めた。
同情なんてしてほしくはない。余計に自分が惨めに思えるから・・・
だからもっと攻め続けて、酷い扱いでもしてくれた方がましかもしれない。
最初みたいに・・・
羽根は自ら桧山の上に跨った。
<「恋占い」レストランバーにて6へ続く>
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