ずっと攻められ続けて皮膚が過敏になっている。
何度も入れられ続けた薬も良く効き、光長には既に射精する蜜さえも蓄えられていない。
ただ先端から流れ続ける透明の先走りだけは止まることはなかった。
それは相手の男を喜ばせ、余計に煽っていく。
「どんな格好か気になるだろう」
男は桔梗を呼ぶと部屋に大きな鏡を持ってこさせた。
鏡を光長の前に置くと光長の後ろでその体を支えながら鏡を覗き込んだ。
自分の姿を目にした光長の雄の先からは更に蜜が溢れ続ける。
「いやぁ!!」
そこに映っている自分は開いた襦袢の隙間から覗かせた白い太股の間で硬く起ち上がっている雄。縛り付けられた体の隙間にところどころ白い肌か暴かれている。
ロープに締めつけられているその姿は征服したという男の本能をかき立てる。
男は光長の痴態を見るのが楽しいらしい。
だが薬が入っている光長にとってそれは辛かった。
できることなら中を突き上げられたい。雄を扱かれたい。
そんな考えだけが頭の中をしめていった。
「なぜ触れない・・」
光長の言葉に男は冷静な視線を向けた。
「お前はきれいだからこの方が良い」
思い出した。この男をテレビや雑誌で見たことがある。
世界でも有名な華道家だ。美を愛していて美しいものは男でも女でも手に入れたがった。
それで一時は若い男の監禁殺人の疑いがあり、よくワイドショーなどを騒がせていたが、その後代議士に立候補して国会議員になったらスキャンダルは一切なくなった。
この男の性癖は普通ではないと聞いたことがあった。
まさかそんな男に目を付けられてしまったとは・・・
「どうした?怖いのか?」
男は呆然と見つめている光長の頤(おとがい)を掴んだ。
親指で光長の乾いた唇に触れる。
「可愛そうにすっかり乾いて赤い魅力的な唇が割れている」
「あっ」
光長の雄の先から糸を引いて垂れている蜜を人差し指ですくった。
光長の蜜で濡れた指先を光長の唇のところに持ってくるとゆっくりとなすりつけていく。
その仕草に疼いている腰が僅かに揺れた。
「きれいに艶が出たな」
しっとりと濡れた唇が気に入ったのかそのまま唇を親指でなぞっていく。
それから下唇を押して親指を唇の間に入れた。
光長は与えられた親指を赤く濡れた舌で器用に舐めていく。
男はただそんな光長を眺めては微笑んだ。
<「弦月」再び郭部屋にて4へ続く>
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