花梨の細く華奢な体を芳生は揺すりながら乱れて顔にかかる髪をかき分けてその唇を塞ぐ。
唇を塞ぐとそれにすがるように芳生の舌に花梨は舌を絡めてきた。
大事なところが壊れてしまうのではないかと思われるような圧迫感に耐えている花梨がとてもいじらしく見える。
「動きますよ」
芳生があやすように唇を耳元に移動しながら囁く。
「ちょっ・・・え・・ん・・や・・・」
芳生が埋め込まれた蕾から引き抜かれてもう一度奥まで押し入れられる。
花梨は何が起きているのかわからずに芳生に抱かれるままその楔で何度も突かれた。
次第に生まれてきた新しい感覚に戸惑いながらも声をあげて啼いていると
芳生の手がその頭を何度も撫でてくれた。
辛くても気持ちいい。
芳生が自分の中にいる、そして同じように感じてその雄が熱い。
花梨の腕が芳生の首に回されると、芳生は一瞬驚いたように花梨の顔を見つめた。
「かりん?」
「ほう・・せい・・さま・・・もっと・・・もっと・・」
花梨の中で芳生がドクンと大きくなった。
「お前はいつそんな技を覚えたんでしょう。益々手放せなくなりました」
芳生は微笑んでいる。
花梨は嬉しくて次第に芳生の動きに合わせて自らの腰を動かすと
芳生の手が花梨の雄に絡みついてそれを擦りあげた。
「あん・・いくっ・・」
同時にピュッピュッと花梨の雄から蜜が吹きだした。
それに口をつけて芳生が舐めると花梨は首を振った。
「だめ、汚いから・・ああ・・んんん」
しかし芳生は下から花梨の腰を突き上げた。
芳生の熱くたぎった楔が花梨の中をかき回すと花梨は体を何度もビクビクさせた。
ようやく芳生も花梨の中にビクビクとして欲望を吐き出した。
ハアハアという荒い息をしながらお互いが抱き合っていた。
「私の可愛い花梨・・・良い子だ」
芳生は花梨をなだめるように何度も口づけてくれた。
花梨も芳生に抱きついたままその晩はそこで眠らせてもらった。
その出来事から10日が過ぎた。
花梨はそれから初めて芳生に呼ばれた。
少しだけ心弾ませて芳生の部屋を訪れると既に先輩の桔梗が呼ばれていた。
「これから2人で初めてのお客をとっていただきます」
花梨は呆然と芳生の顔を見つめていた。
「嘘つき・・・」
<「梨の花」おわり>
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読了、お疲れ様でした。
web拍手をありがとうございます。
それなのにあまり救われない展開でスミマセン。。。
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