「あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。」
※ここからは18歳以上の方のみどうぞ
[5回]
道場で新年の挨拶の後、全員で近所の神社に初詣に行く。
その後で道場に戻って新年会になる。
ここ数年は毎年決まってそんな正月を迎えていた。
「光長、お前の着物新しいな」
「ああ、新しい年だから新調した」
「その薄紅色お前によく似合っているな」
「そうか、店の女主人にも同じことを言われたな」
初詣への道のりで一つ先輩の月余が光長のすらりとした着流しに思わず声をかける。
そう言う月余だって新しい着物に袖を通して長い髪を後ろでゆるく束ねている。
道を行く女性達も思わず振り返ってしまうほど、2人は往来で目を惹いた。
「その女主人ってお前に気があるんじゃねぇの?」
呉服屋の女主人のことを思い出して光長は思わず頬を染めた。
確かにまだ若いうちにご主人を亡くして今は未亡人だが、なかなか美人だった。
「まさか相手にもされてませんよ」
光長の言葉に月余は笑った。
そこへいきなり光長の手首を掴んでさらっていく者がいた。
ハッとして光長が顔を上げると雅秀だった。
一方月余の隣には萩之介が陣取った。
「月余さん」
「ああ、萩之介」
そう言ったまま二人の視線は熱く絡み合っていた。
「痛い、離せ」
光長の言葉に雅秀はようやく手を離した。
そこはもう神社の鳥居を入った物陰だった。
「やけに月余と仲が良いな。それに・・・」
雅秀の視線が光長の薄紅色の着物で止まった。
「・・・っ・・・」
着物の裾にいきなり指先が入り込んで光長の褌に潜り込む。
「こんところでよせ!!」
「声を出すと聞こえちまうぜ」
少し行ったところは神社を詣でる人で賑わっている。
その物陰に隠れて姿は見えなくても大声を出せば誰かに聞こえてしまう。
雅秀は容赦なく光長の着物の中に指先を這わせていく。
「・・・くっ・・」
慣らしてもいない蕾に人差し指を突き立てられて光長は息を飲んだ。
雅秀の指先は光長の中で蠢いている。それだけで体中が熱くなるなんてどうかしている。
光長はそう思いながらも熱く火照っていく体を止められない。
雅秀の着物の両方の襟をしっかりと掴んでいた。
「やっ・・めっ・・・」
「ふんっ」
雅秀は指先を曲げながら光長の中をかき回した。
光長の雄も既に硬くなり着物を持ち上げていた。それを雅秀は上からなぞって少し新しい着物にシミができる。
「あ、きもの・・が・・」
その言葉に雅秀は嬉しそうに口元を上げた。
「いいじゃねぇか、女主人がお前のためにしつらえた着物だ。お前のいやらしい蜜でべとべとにしてやりゃあ、きっと喜ぶぜ」
「いや」
雅秀の意地の悪い言葉に光長は首を左右に振った。
「どれ」
雅秀はそう言いながら光長のきものをめくり上げた。
すっかり起ち上がった雄がいやらしくひくひくと動く。
雅秀はその雄には触れずに更に蕾にもう一本指を滑り込ませた。
「後ろだけでイけるだろ」
二本の指をバラバラに動かしながら雅秀は光長の耳元で囁く。光長はしきりに首を左右に振り続けたが、既に熱くなっている体は指だけでは物足りなくなっていた。
「まさ・・ひで・・のがほしい」
雅秀の耳元で囁くと雅秀の瞳が見開かれた。次の瞬間に優しい瞳に変わった。
「後悔するなよ」
と自らの楔を取り出した。熱く猛った雅秀の楔を押しあてられて光長は息を飲む。
「うっ・・くっ・・」
ズブズブと埋め込まれていく雅秀の楔に光長は息を吐き出しながらその首にしがみついた。
「しっと・・・うれ・・しか・・った」
そう言う光長に雅秀は微笑んで腰を深く埋めながら大切そうに光長を貫いた。
その後ですっかり着物を汚してしまった二人は神社の裏から手を合わせながらこっそりと道場に戻った。
「あれ?光長着物変わったの?」
新年会の時に月夜にそう言われて光長は照れながら笑っていた。
<おわり>
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読了、お疲れさまでした。
web拍手をありがとうございます。
新年あけましておめでとうございます。
本年もエロ路線変えずに頑張りたいと思っています。
最初から節操のない話でスミマセン・・・・もっと長くしたかったんですけど自重しました。
今年もよろしくお願いいたします。
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