羽根は朱鳥の長い髪をかき乱しながら前屈みになって唇をかみしめていた。
朱鳥は羽根を早くイかせることだけを考えて舌を這わせていた。
羽根はビクビクと体を震わせながらそんな朱鳥の顔を汚す。
同時に雫の笑い声が響き渡った。
「いい面してんじゃねぇの」
その言葉に朱鳥はキッと雫を睨んだ。
「そんな風におっしゃる前に早くここに来て何とかなさったらいかがですか」
その言葉でようやく雫が近づいてきた。
「ほう」
羽根の顎をクイッと人差し指で持ち上げると羽根はその目を伏せた。
スッと立ち上がっていく朱鳥に
「もういいのか?」
と声をかけると朱鳥は何もなかったかのように一礼して出て行く。
一度達しているというのにまだ後ろがムズムズとしておさまらない。
雫は羽根の小刻みに震える体に気づいて迷わず指先をふっくらとした尻に這わせた。
「はっ・・・んん」
羽根は体の中の薬がまだ抜けきれていないため雫に奥まで突き上げられたくてたまらない。
少し触れられただけで体が敏感に反応する。
だからってそれを強請ることがくやしくて羽根はわざと我慢していた。
逆に雫は全て気づいているくせにそんな羽根をわざと焦らす。
雫の指先は羽根が望む位置からは遠い胸をなで回す。
乳首をきつく摘まれてまたすぐに堅くなる雄を気づかれないようにまた前屈みになる。
「羽根」
雫はそんな羽根の唇を啄むように口づけた。
軽く啄んでからねっとりと舌で舐めあげられ、僅かに開いた唇から舌を入れるとゆっくりと歯裏をなぞりはじめた。
そのゆっくりとした動きが余計に羽根の体の疼きを高めていく。
片方の手で背中から腰までなぞられるとビクンと肩が揺れた。
「どうした?」
わかっているくせにわざと尋ねる雫を羽根は上目遣いに睨みつけた。
「いいけど、辛いのは羽根じゃない?まぁ我慢してる君はすごく可愛いからゆっくり味わってあげるよ」
と雫はまた官能的な口づけを続けた。
唇がジンジンとするほど強く吸われても下の疼きは治まるどころか酷くなっていく。
「ああっ・・・んん」
時折吐息に交じった甘い声と同時に腰が浮く。
一体どうしてこんな薬があるのかと羽根は体の奥から実感していた。
<「恋占い」占いの館にて16へ続く>
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