月深の仕草からどうやら後ろに何かを入れられていることに優翔は気がついた。
月深の体は少し触れただけでもビクンと反応する程敏感になっている。
その証拠に竜一が月深に触れる度に月深の体はビクビクした。
「まあ、君たちはせっかくのギャラリーだから月深、よーく見せてあげるといいですね。君がどんな風に気持ちよくなるのかを・・・ククククク」
竜一は憎らしい笑い声をあげながら3人に向かって笑った。
大の男が3人も揃っていながら目の前の月深に触れることすら許されない。
優翔が暴れれば暴れるほど後ろい゛押さえている男の力が強くなった。
「うっ・・く、くそっ!」
優翔はそう呟くと抵抗をやめて正面の竜一を睨みつけた。
せめてもう少しだけでも近づけたら届いたかもしれないのに・・・
竜一はそんなことも全て計算ずくだったらしい。
「んっ・・・やめっ・・・ああんん」
月深がこらえていた声を上げる。
どうやら後ろに入れられていたバイブの電源がフルになっているらしい。
ブルブルと体を震わせながら隣にいる竜一の腕間中に倒れ込む。
「おやおや、どうした月深、どうして欲しい?」
竜一がわざと月深の耳元で聞こえるように囁く。
だが月深は懸命に抵抗して潤んだ瞳を優翔に向けるだけだった。
「どれ私が抜いてあげようか」
竜一が月深の堅く張り詰めた雄を握り込んで上下に動かす。
月深は何度も左右に首を振りながらビクンッ!と大きく体を寄らすと小刻みに震えだした。
白濁とした飛沫が飛び散り月深が果てた。
それでもまだ萎える気配はなくふるふると体が震えている。
月深は優翔を見つめながら、その瞳から一筋の涙が流れた。
優翔も悔しさに涙を流した。
「ほう・・もういいだろう」
竜一が優翔に気がつくと、優翔を押さえ込んでいた男の手が離れた。
優翔が転がりながら月深に駆け寄ると、月深はその手を払った。
「さわるな・・・お願いだからもう・・・放っておいてく・・れ・・」
まだ続く快楽の波に月深の体は色づいている。
優翔はそんな月深の背中を抱いた。
じわりと心地よさが月深を包み込んでいった。
このまま優翔と帰ってしまいたい。
だが、そんなことができるくらいなら最初からこんなところになんか捕まってきたりはしなかった。
「兄貴・・・」
月深の言葉に今までおとなしかった嵐が一歩前に出た。
「月深・・・お前まさか知らなかったのか?お前の兄貴の太陽はもう釈放されたぞ」
<「更待月」虹の月1へ続く>
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