それが自分の体を舐めている音だと認識している。
だから余計に体中が感じていた。
痛いはずの雄の先端もいつからかそれが快感に変わっていた。
ちょっとチューブに触れられただけで奥の付け根が刺激され変になりそうだった。
すっかりのぼせたような顔になっていた。
チューブが入れられているせいでなかなか達することができない。
というか、感覚が鈍くなっているのだろうか・・・
だが透明な液体は流れ続けて床さえも汚している。
乳首は真っ赤に腫れたようになっていて先端だけが男の唾液で濡れて光っていた。
いやらしい男に抱かれ体へと変わっていく。
それでも唯一後ろの隠された部分だけは暴かれずに済んでいた。
最も嵐の命令だから嵐の一言でその状況だって簡単に変わる。
これまでの派手な生活から一気に転落すると体まで変えられてしまう絶望感。
一体何のために陥れられたのか優翔には全く理解できない。
そんなに手の込んだことをしてまで自分を陥れたかった理由がわからない。
絨毯の上で完全に仰向けに押さえ込まれて大きく足を開かされた姿は飼い犬が飼い主に忠誠を誓わされているようだ。
抵抗すればするほど酷く扱われるだけかもしれない。
優翔はそう悟と急に抵抗していた体をぐったりとさせた。
2人の男は同時に動きを止めて優翔を見つめた。
「どうした?」
それに気づいた嵐も立ち上がって近づいてくる。
3人が優翔を覗き込んだ。
「そっちがどうした?俺がおとなしくなったらもうやる気が失せたって?へっ、所詮野郎に欲情する変態どものくせしやがって」
抵抗はやめても心まで従う気は全くない優翔は男達にまた油を注いだ。
「抵抗しないなら・・・お前達はもういい、出て行け」
嵐は殴りかかろうとした2人の男達を優翔から遠ざけた。
「良い子だ。最初からそうすれば痛い思いなんかせずに済んだものを」
優翔の体を抱き起こしながら最初に座っていたソファーへと抱きかかえて座らせた。
バタンという音がして2人の男達がニヤリと笑いながら部屋の外に出て行った。
「いうこと聞いたんだからこれは抜いてくれないか?」
優翔は雄の先端から垂れ下がっているチューブを片手で持ち上げる。
だが、嵐は隣に座りながらそのチューブを取り上げて軽く動かした。
「うっ・・・やめろっ」
「これはだめだ。お前がもっと気持ちよくなれるようにせっかく俺が配慮してやったんだぞ」
と長い舌で優翔のツンと尖った乳首を舐めた。
気色が悪い・・・軽い吐き気を覚えるほど嫌な感じがした。
「楽しい・・あいつがどんな顔するか見物だな」
と正面に置かれているPCを見てニヤリと笑う。
「えっ?!・・・てめっ!!」
優翔がつられてそこを見てハッとした。どこかに画像配信されているのか?
その時急にドアの外がドタドタとざわついてすごい音がした。
さっき嵐が追い払って外で見張りをさせていた男達が倒れる気配がした。
「誰だ!!」
嵐が立ち上がったのとドアが開くのは同時だった。
<「更待月」アルベド6へ続く>
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