目の前には嵐のズボンのファスナーがある。
「あ、そうだったな。これはいくら何でも口じゃ無理だ」
と嵐はベルトに手をかけるとバックルを外した。
カチャリと音を立ててベルトが外された。
人ごとのようにそれを眺めていた優翔の頭を押して自分の股間に擦りつけられた。
むにゃりと不快な感触が顔に当たった。
それでも躊躇っていると胸に違和感を感じた。
「つっ・・」
優翔の露わになった胸に飾りを人差し指の腹で何度も触れる。
まるで女の乳首に愛撫でもふるかのような仕草だが底から妙な痺れが生まれた。
何度も上下に擦られている優翔の乳首はいつの間にかツンと尖った。
「・・あ・・」
尖ったところを人差し指と親指で摘まれて転がしてくる。
痛みも覚えたがそれ以上に股間へと痺れが広がっていく。
「っ・・うっ・・」
チューブが通された雄の先端が僅かに孤を描いた。
「やめろっ」
弄られていた乳首プックリとすっかり赤くなっていた。
それを人差し指と中指の間に挟んで親指で先端をこすられると更に硬くなった。
後ろから羽交い締めに押さえ込んでいる男の視線も優翔の胸に注がれていた。
もうひとりの男はチューブのついた優翔の雄の先を見つめている。
「早くしろよ。こんなに気持ちよくしてやってんじゃねぇか」
痺れを切らしたように嵐が優翔の頭を軽く叩いた。
頭を叩かれても体に覚えはじめた疼きの方が刺激が強い。
優翔が全然口を動かそうとしないのにしびれを切らした嵐は優翔の乳首に触れていた手を離した。
「あ」
思わず小さく声をあげてしまった優翔にニヤリと笑う。
「なんだお前、自分だけ気持ちよくなりてぇの?まぁ初めてだし俺も優しいからこっちは許してやるか」
嵐は優翔の頭からようやく手を離した。
今度は2人の男に
「こいつを気持ちよくしてやれ・・・だが後ろには触るなよ」
と命令するとまた元々座っていたソファーに戻っていった。
2人の男達は「はっ」と短く返事をすると、優翔を羽交い締めにしていた男はさっきまで嵐が弄っていた優翔の乳首を摘んだ。いきなり強く摘まれて優翔が小さく声を洩らした。
それからすぐに唇でもう片方のピンク色の乳首にぴちゃりと舌で触れてきた。
指先とは違った湿った柔らかな感触に優翔の雄はまた僅かに動いた。
「はんっ・・やだっ・・」
もうひとりの男がそんな優翔のチューブを持ち上げる。
10センチほど埋め込まれているそれは僅かに痛みを伴う。
「ひっ・・やめっ・・やっ・・」
男は優翔の雄をペロペロとしゃぶりはじめた。
2人の男にいきなり舐められて優翔は気色悪いと感じた。
それなのに肌が粟立ちながらも背筋から甘い痺れが生まれてくる。
「やだっ・・てめっ」
体を左右に揺らしながら懸命に逃れようと努力はしている。
すごく嫌なはずなのに、優翔の雄はどんどん硬くなっていく。
するとチューブが入れられているところがひどく痛んだ。
「やめてくれっ!!あああっ」
痛いけど決してそれだけではない何かが優翔を攻める。
嫌だ、こんな屈辱的すぎる・・・
正面から嵐が強い視線を感じる。
だから余計に感じているなんて絶対に認めたくはなかった。
その間にも男達の舌の動きが速くねっとりと熱を帯びてくる。
優翔の雄を舐めている男は袋を口に含むと口の中で優翔の玉を転がす。
「あああっ・・・やぁっっ」
完全に雄が起ち上がるとその先端の中部から透明な液体が出始めた。
「濡らしんじゃねぇか」
嵐の言葉にもうどうにでもなれと思った。
<「更待月」アルベド5へ続く>
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