持っていたチューブみたいなものを袋から取り出した。
先端についている針のようなものを手にすると優翔の雄の先に近づけてくる。
「やめろっ!!畜生!!」
優翔は男が何をしようとしているのかようやく理解した。
優翔の性器にその細いものを差し込もうとしているのだ。
「やっ、おいっ!なんで!!」
優翔が逃れようと体を動かすが、鍛え上げられた軍人のような男に押さえ込まれている体はビクともしない。
「ふっ、体に害がある訳じゃねぇしそのくらい我慢できなくてどうするよ奴隷君」
正面に座った嵐は指先で自分の鼻先に触れながら口元を歪める。
「医者だってやってるじゃねぇの。尿道カテーテルってやつ知ってるか?」
性行為においてそういったプレイがあるということを以前店にいるときに聞いたことがある。その時は自分がそんな目に会うとは夢にも思わなかったが・・・
「なかなかおもしろいって聞いて一回試してみたかったんだけど、皆嫌がってな」
だからって何で俺にこんなこと・・・
優翔は暑くもないのにこめかみに汗をかいた。
こんなもの入れられたら痛いに決まってる。それよりもここで裸をさらしてこんな奴にこんなところまで見られていることが屈辱的だった。
「かせ」
嵐はようやくソファーから立ち上がるとチューブを持っていた方の男に近づいた。
彼は黙って嵐にチューブを差し出した。
「これどこに入れるって?」
嵐は細くて硬い針のようなもののキャップを外した。
「くそっ!」
身動きさえとれないまま優翔の雄を掴む。
それをじっと見つめていた。
実験台か・・・
「ぐっ・・・」
嵐が優翔の雄の先端に針のようなものを少しだけ差し入れてきた。
痛みが体を突き抜けていく。
「どうだ?」
嵐はそのまま手を止めて優翔の顔をじっと見つめる。
趣味の悪い野郎だ。
優翔が少しだけ顔を歪めたのを見て楽しそうに針先を少しずつ奥へと埋め込む。
「あああっ・・うっくっ・・・」
奥へ行けば行くほど違和感が体を襲う。
このまま体の中に突き抜けて刺さるんじゃないかという恐怖が優翔を怯えさせた。
つっと奥まで針が埋め込まれるとその先から液体が漏れてきた。
「・・・・っ・・・・」
酷い羞恥心と屈辱に唇を噛みしめながら耐えた。
その顎をとらえて嵐が優翔の瞳を覗き込んできた。
「さっきまでの威勢がないな、良い子だ」
と頭を押さえつけられて嵐の股間の前に下ろされた。
優翔が嵐の顔を見上げると嵐は優翔の顔を自分の股間にぐっと押しつける。
「手は使えないから全部口でするんだぞ」
何を言われているのかよくわからなくて優翔は小さく「え?」と呟く
「ちゃんと舐めて大きくしないと後ろに入らないだろ。ここまで言わせねぇとわからねぇのかよバージン坊ちゃん」
とチューブの先を動かされた。
「あうっ!」
優翔は違和感のような痛みのような感じが股間を突き抜けた。
<「更待月」アルベド4へ続く>
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