ジャケットを脱ぎ捨てて羽根に覆い被さると顔中に口づけた。
額、瞼、頬、鼻先、唇・・・唇からは濃厚な口づけに変わっていく。
「あ・・ちょ・・・まっ・・・」
「目を閉じて」
バタバタと暴れる羽根に雫は低い官能的な声で囁く。
羽根はそれでもまだ起き上がろうと必死に藻掻いていた。
「羽根!!」
急に大きな声でそう呼ばれて一瞬だけ動きを止めるとその顔に雫の手のひらがかぶせられた。羽根の開いた瞼が雫の手のひらで閉じられると雫はもう一度羽根の唇を塞いだ。
荒々しい噛みつくような口づけに一瞬羽根は怖くなる。
「ん・・・くっ・・」
口の中一杯を雫の舌が舐め尽くす。
羽根は頭の中がボッーしてきてぐったりと体を大きなベッドの上に投げ出していた。
「そう、良い子だ。おとなしくしていれば痛いことなんか何も無いんだよ」
雫の耳元を舐めながら囁かれると背中からゾワゾワとした感覚が生まれてきた。
全身が痺れていくように目を閉じたままぐったりとしている。
やがて雫の指先が羽根のシャツのボタンを器用に外していく。
素肌が空気に晒されて羽根は思わずその手を自分の胸に持って行く。
雫は羽根の手を掴んで口づけながら胸から退かすと、露わになった乳首に吸い付いた。
「あ、こんなに尖って可愛いね」
「あんっ・・」
舌先で潰したり転がしたりされるとすぐに熱をもっていった。
「ほらこんなに硬いよ」
「ああっ・・いやっ・・」
雫が羽根の乳首を指先で摘んで持ち上げる。その痛みだけではない感触に羽根の体はうずき始めていた。
摘まれて見せられた丸い乳首が赤く湿っていやらしい。
羽根が目を伏せると、雫は羽根のベルトを外しはじめた。
カチャカチャと音がして下に開放感が広がる。
「羽根、気持ちいいの?」
雫が羽根の下着に触れながら既に硬くなっていた部分に触れた。
コクコクと羽根が頷くと雫は
「素直な子は好きだよ」と下着の上に口づけた。
そのまま下着の上から羽根の雄を舐めた。
下着を口でシミを作っていく感じがすごくいやらしくて、羽根は余計にその部分を硬くした。
「そんなにいいの?」雫の言葉に羽根は首を左右に振った。
「ちがっ、何か雫のがいやらしい」
と伏せ目がちに答えた。
「ふーんじゃあ、俺にもしてみてよ」
と雫がベッドの横に転がった。
羽根は乱れた姿のまま雫のズボンのベルトを外す。
現れた雫の薄紫の下着の上から羽根が口を付けた。
まだ柔らかいそれは羽根が口を付けるとすぐに硬くなっていく。
いやらしくシミになったところから血管が浮き出ていく様がリアルに形を想像させた。
<「恋占い」シティホテルにて4へ続く>
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