何だかいつも学校で見る雅秀とは雰囲気が違う。光長は少し後ずさると雅秀もにじり寄ってきた。やがて背中が赤い壁に突き当たると雅秀は光長に両手を伸ばした。
その手が光長の両手首を片手で掴んで頭の上で壁に押さえつけた。光長は怯えた瞳で雅秀の顔を見上げた。
「何で・・・どうしてこんな・・男同士で変じゃないか?!」
「変かどうかたっぷり教えてやるから、おとなしくしてろって」
と雅秀は片手で乱暴に光長の着ていたジャケットを脱がせると中のシャツのボタンを器用に全て外した。光長の白い胸が露わになるとその首筋にベロンと舌を出して舐めた。
「ひっ!」光長が驚いて声を上げると片手で胸の飾りに触れる。
「あ・・」本当に飾りでしかないようなそこは空気に晒されたことでツンと起ち上がっていて、触れられたことでジンという痺れが胸に広がった。
雅秀は光長の顔の反応を見ながら首筋から吸い付くように鎖骨を通って胸まで舌を這わせる。
湿った柔らかい感触が光長の肌を浸食していく。雅秀が触れた場所から次第に全身が麻痺するようになんだがジンジンする。
押さえつけられている手はもうとっくに抵抗を諦めていた。
雅秀はそれに気づくとその手も離して猛片方の手がズボンの前に触れてきた。
「やぁっ」突然人に触れられたことのない部分を暴かれそうになって、光長の右手が雅秀のてを払おうとする。だが雅秀の手はそんな抵抗はお構いなしに光長の雄をやんわりと揉んできた。
「ひゃぁっ」舐められている上半身のせいで僅かに形を変えていたことを知られて頬が赤くなる。それを見た雅秀はクスッと笑う。
笑われた・・・雅秀に触られて気持ちよくなったせいで、きっと軽蔑されてるんだ。
急に光長の瞳がゆらゆらと揺れて遠くを見つめる。雅秀は舌打ちするといきなり光長のズボンを脱がせ始めた。それは一瞬のうちに光長をシャツと下着一枚に剥いていた。
下着の上から手が後ろに回って双丘の狭間を中指で何度も撫でる。
「ああ・・やぁぁぁめ・・・そんな・・ああううんん」
何度も触れてくるその指には力が入っていてその中心の蕾を時折突いてくる。
雅秀のもう片方の腕は光長の体を支えながら親指で乳首を何度も捏ねていた。
光長は既に硬く張りつめている雄を気づかれまいと懸命に足を閉じていたが、雅秀は舌を這わせながら次第に降りてくると光長の下着を口で脱がせてその中の雄に舌を這わせた。
「やめっ・・きたない・・まつひでぁぁぁ」
始めて人に自分の雄を口に含まれて、光長は驚いた。だが雅秀は光長の胸や蕾を同時に刺激して体が痺れるようにぐったりとして動けない。
まして口でゆっくりと雄の上下に舌を這わせる雅秀は慣れているのかとても気持ちが良い。
「ああ・・・んんん・・・」
光長は自分でも信じられないような甘い声を洩らし始めていた。
いつの間にか後ろも下着を脱がされてむき出しにされると、光長は恥ずかしくて片手で隠した。
何度隠しても雅秀は執拗に蕾に触れる。次第に雅秀の指は光長の蕾の中へと入ってきた。
もぞもぞと動くものが体の中に入ってくると光長は腰をくねらせながら逃げようとする。
雅秀は光長の動きに余計に煽られて今度は雄を舐めていた舌で蕾を舐め始めた。
ジュルジュルと水音を立てながら光長の尻を手で割り開いて吸う。
「やぁ・・・あああああ」光長は言葉さえ失っているが雅秀が何をしているのかよくわからない。ただ、下がすごくうずき出して雄の先から透明の液体が溢れだしてくる。
雅秀は今度は舐めながら指を蕾に深くいれ始めた。
バラバラと動かされると頭が変になりそうなほど神経がそこだけに集中していく。
口はもう開いたままで瞳はなぜか雅秀の行動を見届けていた。
雅秀のしていることを見ることで体の熱が余計に高まっていくことに気づいていた。
<「弦月」弦月4へ続く>
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