やがて翔太が着ていた服をゆっくりと脱ぎ始める。
光長は呆然と眺めながら研究員の割に引き締まった体だと思った。
すべてを脱ぎ終えると自然に雄が目に入ってくる。
光長よりも逞しい体躯に比例している。既に硬く天井を向いたそれに貫かれたことを考えただけで体が熱く震える。翔太の柔らかな瞳で見つめられて、そんなことを考えていたことが恥ずかしくなり、光長はその顔を背けた。
「こっち見て」
その頬に手を添えて翔太は光長の顔を自分の方に戻した。
間近で見つめられると今更ながら照れくさい。それに引き締まった体が羨ましくてつい見入ってしまう。
「鍛えてるんだね」
光長は照れ隠しにそう言った。
「ああ、体力がないと研究が続かないよ。意外と過酷な仕事なんでね」
翔太の唇が光長の口元をなぞっていく。
「君は俺が鍛えてあげようか?」
翔太の指先が光長の尻を撫でる。
「こっちは初めてだな、ドキドキするよ。さっき君に導かれて触れたとき」
「気持ち悪かったでしょ。ごめん」
翔太は顔を伏せようとする光長の顎を掴んで持ち上げた。
「俺の指に絡みついてくるみたいで、ワクワクしたよ。こんな経験は滅多に味わえないんじゃないか・・・君はすごいよ」
言いながらまた光長の唇に触れる。戯れるような口づけが続く。
「そんな・・・」
何度も飽きることなく繰り返される睦言に光長は慣れていない。
恥ずかしくてどうして良いのかわからないでいると翔太は嬉しそうにその唇を何度も啄んでくる。
「ずっとここにいないか?」
「・・・」
光長は言葉を返せなかった。それに気づいた翔太はまたキスをする。
「悪い、一回っていう約束だったよね」
尻に触れていた手が割れ目へと移動した。すぐに指先が光長の蕾を探りあてた。
「動いてるよ。早く挿れてほしいとか」
そう言う声はなぜか今までとは違って少し意地悪そうに聞こえる。
「いや・・」
「いいくせに・・・こっちに何人咥えこんだの?」
急に酷いことを言われて光長は瞳を見開いた。
ゆっくりと翔太の瞳を見た。
「別にいいじゃない。こんなに欲しがってるんだから、相当知ってる訳でしょ。ほらっ」
「あっんん」
人差し指を第2関節辺りまで一気に埋め込まれて光長は声を上げた。
急に翔太が怖くなってきた。
<「弦月」翔太の部屋にて5へ続く>
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